49.菅直人は立派な首相だったのではないか?

(1)今にして思えば
菅直人は立派な首相だったのではないか。
最近、ある報道に接し、ますますその思いを強くしました。
既に、拙ブログのコメント欄に、2012/03/13(火) 00:28:09、その思いの片鱗を記載しました。
その2日後、次のニュースが極一部のマスコミに流れました。
(2)菅氏「死んだっていい俺も行く」原発事故
水素爆発が相次ぎ福島第1原発事故が危機的状況に陥っていた昨年3月15日未明、菅直人首相(当時)が東京電力本店に乗り込んだ際の「60(歳)になる幹部連中は現地に行って死んだっていいんだ。俺も行く」などとの発言を、東電が詳細に記録していたことが15日、分かった。
菅氏の東電訪問は政府の事故調査・検証委員会の中間報告などでも触れられているが、記録からは、東電が第1原発から全面撤退すると考えた菅氏が、かなり強い口調でできる限りの取り組みと覚悟を迫っていたことがうかがえる。
記録によると、本店2階の緊急時対策本部に入った首相は、政府・東電の事故対策統合本部の設置を宣言。「このままでは日本国滅亡だ」「プラントを放棄した際は、原子炉や使用済み燃料が崩壊して放射能を発する物質が飛び散る。チェルノブイリの2倍3倍にもなり、どういうことになるのか皆さんもよく知っているはず」と強い危機感を示した。
さらに「撤退したら東電は百パーセントつぶれる。逃げてみたって逃げ切れないぞ」と迫った。
東電の事故対応について「目の前のことだけでなく、その先を見据えて当面の手を打て」「無駄になってもいい。金がいくらかかってもいい。必要なら自衛隊でも警察でも動かす」と、改善を求めた。
15日未明の段階では、2号機も水素爆発の恐れがあった。状況説明に対し、菅氏が「何気圧と聞いたって分からないじゃないか」といら立つ場面もあった。
菅氏は対策本部に大勢の東電社員がいるのを見て「大事なことは5、6人で決めるものだ。ふざけてるんじゃない。小部屋を用意しろ」と指示、勝俣恒久会長ら東電トップと対応を協議した。
菅氏が撤退を踏みとどまるよう求めた発言と、対策統合本部の設置について、福島原発事故独立検証委員会(民間事故調)は「(危機対応として)一定の効果があった」と評価している。
今月14日の国会の事故調査委員会では、菅氏の東電訪問時の映像(音声なし)が残っていることが明らかになった。(共同)
[2012年3月15日8時34分]
(3)菅首相「幹部は死んだっていいんだ。俺も行く」 東電の福島原発からの撤退を止めるため本社に乗り込む
★Everyone says I love you ! 2012-03-15 12:24:32
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水素爆発が相次ぎ福島第1原発事故が危機的状況に陥っていた2011年年3月15日未明、菅直人首相(当時)が東京電力本店に乗り込んだ際の「60(歳)になる幹部連中は現地に行って死んだっていいんだ。俺も行く」などとの発言を、東電が詳細に記録していたことが2012年3月15日、分かりました。
菅氏の東電訪問は政府の事故調査・検証委員会の中間報告などでも触れられています。
また、菅氏が撤退を踏みとどまるよう求めた発言と、対策統合本部の設置について、福島原発事故独立検証委員会(民間事故調)は「(危機対応として)一定の効果があった」と評価しています。
今回発見された記録からは、東電が第1原発から全面撤退すると考えた菅氏が、東電に、できる限りの取り組みと覚悟を迫っていたことがはっきりとわかります(幹部に死ねといっているわけではないので、そこは突っ込むところじゃないと思います)。
記録によると、本店2階の緊急時対策本部に入った首相は、政府・東電の事故対策統合本部の設置を宣言しました。そして、
「このままでは日本国滅亡だ」
「プラントを放棄した際は、原子炉や使用済み燃料が崩壊して放射能を発する物質が飛び散る。チェルノブイリの2倍3倍にもなり、どういうことになるのか皆さんもよく知っているはず」
「撤退したら東電は百パーセントつぶれる。逃げてみたって逃げ切れないぞ」
と迫ったのです。そして、菅前首相は東電の事故対応について
「目の前のことだけでなく、その先を見据えて当面の手を打て」
「無駄になってもいい。金がいくらかかってもいい。必要なら自衛隊でも警察でも動かす」
と、改善を求めたのでした。

私の学友には東大から官僚になった人が多いのですが、彼らを通じて、官僚が菅前首相をいかに邪魔にして、あの手この手で悪評を流し、邪魔をしたかを垣間見ました。
このことはかえって、官僚に愛される野田首相より、菅前首相がよほどまともな証拠ではないでしょうか。
原発推進派や小沢支持者はもちろんのこと、一般には菅前首相については評価しないばかりか原発事故拡大の張本人と思っている方も多いと思いますが、私は安倍・麻生・鳩山・野田氏ら最近の総理大臣があのとき首相だったら、と思うとぞっとします。
まさしく日本は滅びていたんじゃないか。
お腹が痛くなって首相を辞めてしまった安倍元首相は、普天間基地移設問題も放り出した鳩山元首相とともに、今、地下式原発議連(笑)の顧問です。
原発再稼働に狂奔する野田首相や日本語を読むのも危うい麻生元首相でも、どうにもならなかったでしょう。
福田氏を含め、これらの首相では、脱原発宣言や浜岡原発停止要請もなかったはずです。
管政権にはミスや問題も多く、私も菅氏を権力の亡者だ妖怪だ(失礼!)と、ずいぶん批判しましたが、相対的にはこの10年~20年で最も良い首相だったと思います。
野田首相はどじょうだなんだのと親しみやすさが喧伝されました。官僚と、それに誘導されたマスコミのイメージ操作に騙されていないか、常に冷静で慎重なチェックが我々自身にも必要です。
菅直人内閣総理大臣 国連総会での演説 脱原発部分を抜粋 2011年9月24日
菅直人首相退陣正式表明 さらば非世襲総理 この20年で最もまともな首相だった 追伸あり
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(4)菅直人首相退陣正式表明 さらば非世襲総理 この20年で最もまともな首相だった
★Everyone says I love you ! 2011-08-29 13:25:27
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末尾に、菅首相に対して最も手厳しい産経新聞の、原発事故対応批判を載せておきますが、あの軽い安倍・麻生・鳩山さんらだったら、こんな緊急事態を処理できたわけがありません。もっと、とっちらかっていたに違いありません。


そもそも、アメリカの肝いりで福島原発3号機のようなプルトニウム入り原発プルサーマルを推進した小泉元首相を筆頭に、原発推進政策を推し進めてきた自民党では、自分の責任隠蔽に終始して、脱原発に舵を切るなどと言うことも出来なかったでしょう。

「こんな政治家が市民運動出身と名乗るのも心外だ」
「平成の妖怪」
「我利我欲の亡者」
権力に対しては厳しく当たるべきだと考えている私も散々批判し、またからかってきた菅首相ですが、冷静に振り返ってみると、経産省など官僚に最も都合の悪い首相だったから、あることないこと悪口を官僚に言いふらされ、「風評被害」を受けた面があると思います。

ここ15年ではじめての世襲ではない首相。
これまでのし上がった下克上パワーで、財務省の代弁者で消費税増税原理主義者の野田さん・与謝野さん、経産省の代弁者で原発推進命の海江田さんなどを良く乗りこなしたと言えるでしょう。
また、事ここに至っても、民主党代表選挙の候補者が全員原発推進論者であるという現実を見ると、曲がりなりにも脱原発に舵を切った菅首相は素晴らしい。
さらに、同じく民主党代表=首相候補が、全員小沢詣でをするのと比べると、小沢一郎氏と全面対決して代表の座を勝ち取り、最後は党員資格停止まで持ち込んだ最近の反小沢の姿勢も大いに評価されるべきでしょう。

それに、首相の座にしがみつくのは見苦しい、私利私欲の固まりだとも批判しましたが、再生エネルギーを買い取る法律や復興財源のための公債発行をする法律を自分の退陣の条件にした散り際は、不祥事の連続で詰め腹を切らされた鳩山、麻生、安倍、福田各首相にはない、政策本位の見事な終焉だといえます。
政策実現を退陣を引き替えにした内閣は歴史上ありません。

筋を通すという面では、戦後、管内閣だけが、終戦記念日の靖国神社参拝に閣僚が一人も行かなかったのです。二年連続です。あれだけ閣内不統一のように見えたのに、すごいことではないですか。どの首相もやろうともしなかった快挙です。
たぶん、東日本大震災と原発事故という、日本が経験したことのない、誰もが完全に対処することが出来ないこの未曾有の大惨事にあたって、誰が内閣総理大臣であればよかったかといえば、最善ではなくてもたぶんこの菅首相で良かったのです。
人間としては好きになれないけれども、今の政策そっちのけで権力の座を争っている有象無象と比べると、まことに惜しい首相だったと思います。
ありがとう、菅直人。
転載終了
(5)2012/03/17(土) 20:35:42.32 ID:k6r/ErIx0 2ちゃんねる
事実だからしょうがないじゃん。原子力保安院を始め原発を推進し、危険を指摘してきた連中をバカ呼ばわりしてきた連中は誰も命をかけなかった
ここで管を非難している基地外も、事故前は反原発をバカ呼ばわりし、指摘を聞こうともしなかった。
ちゃんと共産党が津波や電源について指摘したのに、対策をとりもしなかった。
まともに評判通りに動いたのは、少なくとも動こうとしたのは、菅と現場で指揮をとった福島原発の所長、あとは自衛隊ぐらいか。
今まで偉そうに原発を推進してやがったバカどもは、まったく責任とってないな。
菅については間違いもあったかもしれないが、少なくとも最高責任者として振舞っているのはあきらかだし、命も張ってたのが今回明らかになった。
こういう非常事態になると、誰が国民の味方で誰が敵かはっきりするな。
菅は味方でここで「ば菅」とか言ってる奴らは敵だ
(6)その評価されている吉田昌郎前所長が・・・・・・
二階堂ドットコムによれば、逝去されたらしいとのこと。

吉田昌郎前所長は、高放射能に因る甲状腺癌の疑いが濃厚でした。
二階堂ドットコムの情報が誤報であり、吉田昌郎前所長が全快されることを祈念いたします。
(7)菅直人の功績
3月15日の報道から考えると、逃げたいと言った東電社員を止めた功績は実に大きい。
菅直人が、東日本滅亡を取りあえず阻止したとも言える。
「取りあえず」と表現したのは、まだ危機は去っていないからである。特に4号機。
BUT、この報道って、極一部のマスコミしか報道していない。
大半のメディアは、「悪いのは管、原発は悪くないから、再稼働しようよ。」と言う雰囲気。
日本のマスコミは、欧米と正反対。特にイギリスでは、東電撤退を阻んだ管はまるで英雄扱い。
(8)英BBC「菅は英雄」
★評価の高いコメント
この動画をみて事故後の政府の一連の不可解な動きが理解できた。
政府は初めから福島を見ていなく東京をいかに守るかに主軸を置いていたのだ。
東京放棄は日本の滅亡を意味する。それを防いだ菅元首相はある意味救国の英雄だと言える。
自分は今回の事故をまだ甘く見ていた。
(9)首相映像「東電なぜ不開示」 経産相が不快感
福島第一原発事故の発生後に菅直人首相(当時)が東京電力本店に乗り込んだ際の様子を記録した映像の公開を東電が拒んでいる問題で、枝野幸男経産相は十六日、閣議後の記者会見で「東電がなぜ公開しないのか意味不明だ」と不快感を示し、東電に映像を公開するよう求めた。
映像には、昨年三月十五日朝に菅氏が東電本店に乗り込んだ際、東電幹部を厳しく叱責(しっせき)している場面などが記録されているという。
今月十四日の国会の事故調査委員会で、福島第一原発の現地対策本部と東電本店を結ぶテレビ会議システムによって録画されていたことが判明したが、東電側は社内資料であることや、プライバシーを理由に映像の公開を拒んでいた。
