445.多くの人々はポツダム宣言の内容と所謂「玉音放送」の内容を完全には理解していないのではないか?

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↑画像:2105年5月20日「党首討論」 志位和夫 VS 暗愚の首相 

(1)戦後民主主義教育華やかなりし頃の歴史教科書には、「ポツダム宣言」の内容が掲載されていた。

2015年5月に発行された「民主主義教育21 VOL.9 戦後70年、民主主義を考える」の◎巻頭論文「敗戦前後-その切断と連続」全国民主主義教育研究会会長・高野哲郎氏の文章<9頁>によれば、戦後民主主義教育華やかなりし頃の歴史教科書には、「ポツダム宣言」の内容が掲載されていたと言う。

歴史教科書から「ポツダム宣言」の内容が消されてかなりの歳月が流れた。こうした現状のせいか、「暗愚の首相」と言われている安倍晋三氏だけでなく、実は多くの人々が「ポツダム宣言」の内容をご存知ないのだ!

 1889年2月11日に大日本帝国憲法が発布された際の『ベルツの日記』は、高校生が使用する日本史の史料集にも掲載されていて有名である。「滑稽なことには、誰も憲法の内容をご存知ないのだ」と記載されている。

実は、地下原発があると指摘されている文京区本郷の東京大学構内にベルツの胸像がある。

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↑画像:エルヴィン・ベルツとユリウス・スクリバの胸像。東大本郷キャンパスの中では濱尾総長の銅像に次いで立派なものだと言われている。

410.なぜ東京大学は東京地下原発を東京都文京区本郷5丁目近辺の地下に設置したのか?
http://ab5730.blog.fc2.com/blog-entry-581.html

429.東京ドームの放射線量が除染基準の6倍近い高さなのはなぜか?
http://ab5730.blog.fc2.com/blog-entry-615.html

「ポツダム宣言」と言う言葉そのものは歴史教科書に残っている。また、歴史を語るテレビ番組でも、「ポツダム宣言を受け入れ」と言う表現は出てくる。そのせいか、多くの人々はその名称を知っている。しかし、歴史教科書もテレビ番組も「ポツダム宣言」の内容に踏み込む事はほとんどない。だから、「滑稽なことには、多くの人々がポツダム宣言の内容をご存知ないのだ。」となる。

(2)滑稽なことには、多くの人々は所謂「玉音放送」の内容をご存知ないのだ!

同じ事は、所謂「玉音放送」にも言えるのではないだろうか。歴史を語るテレビ番組で、最高戦争責任者・裕仁のあの独特の抑揚と古色蒼然とした難しい言葉が散りばめられていたスピーチを戦後世代の私達も何回か聞いた。聞いたけど、あのスピーチの内容を丁寧に解説した番組を私は見た事がない。もしかしたら、そのような番組は、まったく制作されてこなかったのではないだろうか。

所謂「玉音放送」をリアルTIMEで聞いた人々は、あの独特の抑揚と古色蒼然とした難しい言葉の上、当時はラジオの受診状態が悪かったので、理解しにくかったようである。理解できた人々も「戦争が終わった」と言うレベルの理解度が大半である。より理解度が高い人でも、「ポツダム宣言を受け入れ戦争が終わった」と言うレベルである。実は、戦後世代の理解度もほぼ同じである。

 実は、あの所謂「玉音放送」は、ポツダム宣言受け入れを表明していながら、ポツダム宣言に喧嘩を売っているような内容なのです。ご存知でしたか?

 おそらくここまで理解してらっしゃる方はそう多くはいらっしゃらないでしょう。

(3)ポツダム宣言に喧嘩を売っている「玉音放送」

「終戦詔書」即ち「天皇の大権に基づいてポツダム宣言受諾に関する勅旨を国民に宣布した文書」を、1945年8月15日、「玉音放送」を通じて国民に周知せしめた。

 詔書は冒頭で、宣言を「受諾する」とは述べているが、内容は「ポツダム宣言」の内容からは実にほど遠い。ポツダム宣言に喧嘩を売っているような内容なのです!

 まず、戦争目的は東アジアの安定の為と主張している。ふざけるんじゃない! 馬鹿も休み休み言え! 日本の侵略が東アジアを不安定にしたんだろーが!

 次に、侵略は天皇の意図ではないと主張している。これについては、藤原彰氏や井上清氏をはじめとする多くの研究者の労作があるので、そちらをお読み頂きたい。拙ブログでも、過去、昭和天皇の戦争責任についてふれた事があった。

356.創価学会が犯罪者集団である事を内部告発した創価学会員をヒーロー扱いするのは間違いではないか?
http://ab5730.blog.fc2.com/blog-entry-498.html

私、藤原彰先生とお酒を飲んだ事があります。さて、「玉音放送」の三つ目のPOINTは、戦局の悪化、独伊敗北による日本の孤立という世界の大勢、原爆投下等によって民族滅亡の危機に直面したから、宣言を受諾したと主張している。

 最後に、神州の不滅を信じ、国体の精華を発揚することを訴えた。これらの「玉音放送」の内容とポツダム宣言の内容を比較して下されば、私の主張はご理解頂けると思います。

(4)過去の愚鈍ぶりが暴露された安倍晋三

5月20日に行われた志位和夫氏との党首討論で、安倍晋三首相が、ポツダム宣言を「つまびらかに読んでいない」と答弁したことが話題を呼んだが、それ以上に驚くべきことは、その安倍首相が自民党幹事長代理だった当時、月刊誌「Voice」2005年7月号の対談で、「ポツダム宣言というのは、米国が原子爆弾を二発も落として日本に大変な惨状を与えた後、『どうだ』とばかり(に)たたきつけたものだ」と語っていたと報じられたことだ(朝日新聞デジタル 2015年5月22日08時36分)。

 もう廃刊になった『諸君!』(2005年7月号)という雑誌での対談では、当時の国会での「靖国参拝は、日本が軍国主義化に向かう象徴であり、ポツダム宣言に反する」という野党議員の質問が気に入らなかったらしく、安倍晋三は次のように述べたのだ。

「ポツダム宣言というのは、アメリカが原子爆弾を2発も落として日本に大変な惨状を与えたあと、『どうだ』とばかり叩き付けたものです。そんなものをもちだし、あたかも自分自身が戦勝国であるかのような態度で、日本の総理を責めあげる」

 政治家なら、せめて日本の敗戦過程の初歩的知識ぐらいあってしかるべきだ。広島原爆投下は1945年の8月6日で、長崎は9日だ。ポツダム宣言が提示されたのは7月26日だから、順がまるで逆である。

安倍晋三の愚鈍、ここに極まれりである! こんな暗愚な首相を即刻退陣に追い込むべきである!

(5)-志位和夫氏の公式ホームページに掲載された関連の記事-

 志位和夫の公式ホームページにおけるこの記事は,党首討論のあった翌日,2015年5月21日(木)の日付で,題名を「日本の戦争を『間違った戦争』とさえいえぬ首相,戦争法案を提出する資格なし-党首討論 志位委員長の発言-」として,公表されていた。
 
★志位和夫HP2015年5月21日記述文1 志位和夫HP2015年5月21日記述文2

「日本共産党の志位和夫委員長が20日におこなった安倍晋三首相との党首討論は,つぎのとおりです」という報告文の形式で,その党首討論が以下のように文章化されている。われわれも,両名によるこのやりとりを,あらためて聴いてみたい。

 ◇ 志位  過去の日本の戦争は「間違った戦争」との認識はあるか
 ◆ 首相  (答弁できず)

 ◇ 志位  今年は,戦後70年です。この節目の年にあたって,日本が,そして総理自身が,どういう基本姿勢をとるかは,たいへん重大な問題であります。戦後50年の「村山談話」では,「わが国は,遠くない過去の一時期,国策を誤り,戦争への道を歩ん(だ)」と述べ,過去の日本の戦争に対して「間違った戦争」という認識を明らかにしております。

 総理に端的にうかがいます。過去の日本の戦争は「間違った戦争」という認識はありますか。ことは日本自身がおこなった戦争の善悪の判断の問題です。歴史の研究の話ではありません。日本の平和と安全に責任をもつ政治家ならば,当然判断しなければならない問題です。「間違った戦争」という認識はありますか。端的にお答えください。

 ◆ 首相  今年は,戦後70年の節目の年であります。70年前,戦争は終結をしました。しかし,さきの大戦において,多くの日本人の命は失われたわけであります。同時に,アジアの多くの人びとが戦争の惨禍に苦しんだ。日本はその後の歩みのなかで,まさに塗炭の苦しみを味わったといってもいいと思います。

 戦争の惨禍を二度と繰り返してはならない。われわれはこの不戦の誓いを心に刻み,戦後70年間,平和国家としての歩みを進めてきたわけであり,その思いにまったく変わりはないわけでございます。そして,だからこそ,地域や世界の繁栄や平和に貢献をしなければならないと,こう決意をしているわけでございます。

 当然,また,「村山談話」,あるいは「小泉談話」,節目節目に出されているこの政府の談話を,私たちは全体として受けついでいくと,再三再四申し上げてきたとおりでございます。(議場がざわめく)

 ◇ 志位  私が聞いているのは,なにも難しい問題じゃないんです。過去の日本の戦争が,「間違った戦争」か,「正しい戦争」か,その善悪の判断を聞いたんですが,まったくお答えがありませんでした。

 ◇ 志位  「ポツダム宣言」の認識を認めないのか

 ◆ 首相  つまびらかに読んでいないので論評は差し控えたい

 ◇ 志位  この問題は,すでに70年前に歴史が決着をつけております。戦後の日本は,1945年8月,「ポツダム宣言」を受諾して始まりました。「ポツダム宣言」では,日本の戦争についての認識を二つの項目で明らかにしております。

 ひとつは,第6項で,「日本国国民ヲ欺瞞シ之ヲシテ世界征服ノ挙ニ出ヅルノ過誤」を犯した勢力を永久にとりのぞくと述べております。日本の戦争について,「世界征服」のための戦争だったと,明瞭に判定しております。日本がドイツと組んで,アジアとヨーロッパで「世界征服」の戦争に乗り出したことへの厳しい批判であります。

 いまひとつ,「ポツダム宣言」は第8項で,「『カイロ』宣言ノ条項ハ履行セラルベク」と述べています。「カイロ宣言」とは,1943年,米英中3国によって発せられた対日戦争の目的を述べた宣言でありますが,そこでは「三大同盟国は,日本国の侵略を制止し罰するため,今次の戦争をおこなっている」と,日本の戦争について「侵略」と明瞭に規定するとともに,日本が「暴力と強欲」によって奪った地域の返還を求めています。

 こうして「ポツダム宣言」は,日本の戦争について,第6項と第8項のふたつの項で,「間違った戦争」だという認識を明確に示しております。総理におたずねします。総理は「ポツダム宣言」のこの認識をお認めにならないのですか。端的にお答えください。

 ◆ 首相  この「ポツダム宣言」をですね,われわれは受諾をし,そして敗戦となったわけでございます。そしていま,えー,私もつまびらかに承知をしているわけでございませんが,「ポツダム宣言」のなかにあった連合国側の理解,たとえば日本が世界征服をたくらんでいたということなども,いまご紹介になられました。

 私はまだ,その部分をつまびらかに読んでおりませんので,承知はしておりませんから(議場がざわめく),いまここでただちにそれに対して論評することは差し控えたいと思いますが,いずれにせよですね,いずれにせよ,まさにさきの大戦の痛切な反省によって今日の歩みがあるわけでありまして,われわれはそのことは忘れてはならないと,このように思っております。

 ◇ 志位  私が聞いたのは,「ポツダム宣言」の認識を認めるのか,認めないのかです。はっきりお答えください。

 ◆ 首相  いま申し上げましたようにですね,まさに「ポツダム宣言」を私たちは受け入れて,これがまさに戦争を終結させる道であったということであります。この,われわれは受け入れることによって,終戦を迎え,そして,まさに日本は平和国家としての道をその後,歩き始めることになったということではないかと思います。

 ◇ 志位 日本の戦争の善悪の区別さえつかぬ首相に,米国の戦争の善悪の判断ができるわけがない。私は,「ポツダム宣言」が認定している「間違った戦争」という認識を認めないのかと聞いたんですが,認めるとおっしゃらない。これは非常に重大な発言であります。

 戦後の国際秩序というのは,日独伊3国の戦争は侵略戦争だったという判定の上になりたっております。ところが総理はですね,「侵略戦争」はおろか,「間違った戦争」だともお認めにならない。

 総理がいま進めようとしている集団的自衛権の行使とは,日本に対する武力攻撃がなくても,アメリカが世界のどこであれ,戦争に乗りだしたさいに,その戦争に自衛隊を参戦させるというものであります。しかし,米国の戦争の善悪の判断が,総理にできますか。日本が過去にやったみずからの戦争の善悪の判断もできない総理に,米国の戦争の善悪の判断が,できるわけないじゃないですか。(「そうだ」の声)

 戦争の善悪の判断ができない,善悪の区別がつかない,そういう総理が,日本を「海外で戦争する国」につくり変える戦争法案を出す資格はありません。撤回を強く求めて終わります。(大きな拍手)

(6)※ ポツダム宣言から ※

 6.吾等ハ無責任ナル軍国主義カ世界ヨリ駆逐セラルルニ至ル迄ハ平和,安全及正義ノ新秩序カ生シ得サルコトヲ主張スルモノナルヲ以テ日本国国民ヲ欺瞞シ之ヲシテ世界征服ノ挙ニ出ツルノ過誤ヲ犯サシメタル者ノ権力及勢力ハ永久ニ除去セラレサルヘカラス

 8.「カイロ」宣言ノ条項ハ履行セラルヘク又日本国ノ主権ハ本州,北海道,九州及四国並ニ吾等ノ決定スル諸小島ニ局限セラルヘシ
  
(7)「カイロ宣言」(1943年12月1日)から

 「三大同盟国ハ日本国ノ侵略ヲ制止シ且之ヲ罰スル為今次ノ戦争ヲ為シツツアルモノナリ右同盟国ハ自国ノ為ニ何等ノ利得ヲモ欲求スルモノニ非ス又領土拡張ノ何等ノ念ヲモ有スルモノニ非ス」

 「日本国ハ又暴力及貪慾ニ依リ日本国ノ略取シタル他ノ一切ノ地域ヨリ駆逐セラルヘシ」

註記)以上,http://www.shii.gr.jp/pol/2015/2015_05/K2015_0521_1.html

(8)この続きは

この続きは、446に続く予定です。引き続きご愛読を賜りますようお願い申し上げます。

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↑動画:「タマちゃんの暇つぶし」のタマちゃんが住む群馬県のゆるキャラ「ぐんまちゃん」他
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