375.桂宮宜仁(よしひと)親王を殺害したのは誰か?

↑画像:女子トイレまで追いかけ回す悪辣極まりないNHKの暴力取材の結果、右手を痛めた小保方氏
(1)最新のHIT・CHART
5月24日付「349.覚醒剤・麻薬の流通ルートが解明される事がないのはなぜか?」以来の最新のHIT・CHARTです。349番の記事をお読みでない方はこちら。
「372.長崎には広島の原爆ドームのような被爆建造物がないのか?」で、安倍晋三の被爆者に対して無礼なコピペ・スピーチを紹介しました。372番の記事をお読み下さる方はこちら。
実は、アメリカで「無礼な」という意味の「RUDE」と言う曲がHITしている。この曲、2014年7月26日から来週の土曜日の8月23日付け迄5週連続Billboard Hot 100でNO1に輝きました。カナダ出身のレゲエバンドMAGIC!の曲である。
ある男性が、最高のスーツを着て、愛する彼女の父親の所を訪問した。Can I have your daughter for the rest of my life? お嬢さんと結婚させて頂けますか?
父親はにべもなかった。Tough luck, my friend, but the answer is 'No' 残念だったな、若造、答えはノーだ!
男性は一瞬悲嘆に暮れるが、すぐに立ち直る。Why you gotta be so rude? Don't you know I'm human too? Why you gotta be so rude? I'm gonna marry her anyway なぜそんなに無礼なんだ? 俺だって人間だぜ? なぜそんなに辛く当たるんだよ? とにかく彼女と結婚したいんだよ
And we'll be a family これから家族になるってのに Why you gotta be so rude? なんでそんなに辛く当たるんだよ?
You know she's in love with me, she will go anywhere I go 知ってるだろう、彼女はおれのことが好きなんだ。彼女はどこまでもおれについてくる。
なお、14/06/07-14/07/19の7週連続Billboard Hot 100でNO1だったのは、Iggy Azalea featuring M. Koma & M. Bryantの「FANCY」でした。
日本のCHARTは、5月26日付の1位迄紹介しましたので、その翌週のNO1から紹介します。と書いたところで、6月2日付け「353.AKB48握手会傷害事件は、ASKA事件と「出入国管理及び難民認定法の一部を改正する法律案」と「児童ポルノ法改正案」から目をそらせる為の偽装だったのではないか?」の中で、最新のHIT・CHARTをやっている事が判明しました。ですから、それ以来と言う事になります。353番の記事をお読みになりたい方はこちら。
その353番の記事から改めて転載します。6月2日付けオリコン週間ランキングのNO1は、AKB48の「ラブラドール・リトリバー」でした。AKB48の総選挙前のCHARTで1位になるようにリリースを工夫したのが見え見えです。
あることに気づきました。おそらく、AKB48のファンにとっては、常識の知識かもしれませんが。
それは、「AKB総選挙」 というマスコミの煽るくだらないお祭り騒ぎの直前のオリコン週間ランキングのNO1は、2010年以降、すべて、AKB48がGETしていると言う私にとっては、衝撃の歴史的事実!
10/06/07付けオリコン週間ランキングNO1 ポニーテールとシュシュ _ AKB48
11/06/06付けオリコン週間ランキングNO1 Everyday、カチューシャ _ AKB48
12/06/04付けオリコン週間ランキングNO1 真夏のSounds Good! _ AKB48
13/06/03付けオリコン週間ランキングNO1 さよならクロール _ AKB48
14/06/02付けオリコン週間ランキングNO1 ラブラドール・リトリバー _ AKB48
真夏のSounds Good!は、「352.原発と米軍基地の存在を考えると、もはや日本に安全な居住空間はないのではないか?」で紹介。352番の記事をお読みになりたい方はこちら。
2012年6月2日付けの「126.大飯原発再稼働は、亡国の選択ではないか?」で綴った通り、「真夏のSounds good!」は、1968年のオリコン週間シングルランキング開設以来2012年6月4日付に至る迄の歴史において、歴代最高となる初週売り上げ枚数、約161万7000枚を記録して、初登場首位を獲得した。126番の記事をお読みになりたい方はこちら。
では、6月9日付けから、あさって8月18日付オリコン週間ランキングNO1をまとめて紹介!
14/06/09 誰も知らない _ 嵐
14/06/16 In Fact _ KAT-TUN
14/06/23 ONE -for the win- _ NEWS
14/06/30 HOT SUN _ キム・ヒョンジュン
14/07/07 R.Y.U.S.E.I _ 三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE
14/07/14 オモイダマ _ 関ジャニ∞
14/07/21 夏のFree & Easy _ 乃木坂46
14/07/28 Top Of The World _ SMAP
14/08/04 NEW HORIZON _ EXILE
14/08/11 不器用太陽 _ SKE48
14/08/18 ER2 _ エイトレンジャー
http://musicpvmw.blog86.fc2.com/blog-entry-10907.html
(2)「AKB総選挙」と親王の逝去
2014.06.09 付けの「357.皇室は迫害されているのか?」で、2012年の寛仁(ともひと)親王の逝去と2014年の桂宮宜仁(よしひと)親王の逝去の共通項について綴った。357の記事をお読みになりたい方はこちら。
<357番から転載>
2012年6月6日午後3時35分、寛仁(ともひと)親王が逝去した。享年は何と66歳! 3+3+5=11
2014年6月8日午前10時55分、桂宮宜仁(よしひと)親王が逝去した。享年は何と66歳! 1+5+5=11
昨日<8月15日>付けのrapt に、上記の皇族の不幸と「AKB総選挙」の関連についての記事が掲載された。
http://rapt.sub.jp/?p=14467
<転載開始>
★天皇家は悪魔の象徴(シンボル)に満ちている。
先日、「ネメシス」さんという方から以下のようなコメントをいただき、私も大きな衝撃を受けています。(実際のコメントはこちらにあります。)
こちらには初めてコメントさせて頂きます。ネメシスと申します。
(中略)
さて、先頃、件のリチャードコシミズ・ブログ記事の中で、いつも的確なコメントを寄せる 「穂咲青二才」氏が、今年の6月7日に行われた 「AKB総選挙」 というマスコミの煽るくだらないお祭り騒ぎと、翌日の6月8日にご逝去された桂宮宜仁(ヨシヒト)親王殿下の死との奇妙で不可解な関連性について、指摘されておられました。
それによると、2年前の6月6日には桂宮殿下の兄の三笠宮寬仁(トモヒト)親王が、当時、皇位継承順位6位、そして66歳で亡くなられており、そして今年は、6月6日は何事も無くやり過ごしてほっとするのも束の間の6月8日に、繰り上げで皇位継承順位6位、そして66歳になっておられた弟君の桂宮寬仁親王が急性心不全で逝去されました。
ちなみに2年前の6月6日にも、やはり 「AKB総選挙」 が行われていたそうです。この奇妙な一致により、 穂咲青二才氏は 「AKB総選挙」 というマスコミの馬鹿騒ぎは、実は創価・統一といったカルトが行っている 「皇位継承順位6位の方を生贄に捧げる儀式」と何らかの形でリンクするものなのではないかと推察なさっています。
http://richardkoshimizu.at.webry.info/201406/article_74.html
https://www.youtube.com/watch?v=0iqpaF8SMm0 (動画版)
(以下、略)

↑画像:寛仁親王

↑画像:桂宮宜仁親王
このコメントを読んだ後、私もこの件について自分なりに色々と調べてみたのですが、実際に2012年6月6日に寛仁親王が享年66歳で亡くなられており、その二年後の今年2014年6月8日に、桂宮宜仁親王がやはり享年66歳でお亡くなりになっています。
上のコメントにもあります通り、二人とも「皇位継承順位6位」の人物です。この度重なる「6」という数字はやはり見ていて気味が悪くなります。ご存じの通り「6」という数字は「悪魔の数」「悪魔を象徴する数」とされています。
これだけでも、二人の死が単なる病死ではないことは明らかですが、にもかかわらず、ウェキペディアを見てみると、寛仁親王は「多臓器不全のため薨去」、桂宮宜仁親王は「急性心不全により死去」と書かれてあります。詳しくは、二人についてのウェキペディアの記事をご覧ください。
○寛仁親王 – Wikipedia
○桂宮宜仁親王 – Wikipedia
しかし、ここで肝心なのは、この二人が二人とも病院で息を引き取っているという事実です。先日も書きました通り、病院で息を引き取った場合、死因鑑定は行わなくてもいいということになっています。したがって、この二人もきちんとした死因鑑定は行われていないでしょうし、彼らの死因が確かなものであるという保障はどこにもありません。(死因鑑定についての詳細は、以下のリンク記事に書いてあります。)
○理研・笹井氏の暗殺説の裏がとれました。松岡大臣のときと同じく、死因鑑定がわざと回避されたようです。
特に桂宮宜仁親王の死については「同年6月8日午前9時すぎ、東京大学医学部附属病院に救急搬送されたが、すでに心肺停止の状況だった。同日午前10時55分、急性心不全により死去」とあります。
理研の笹井副センター長が死亡したときと同様、この二人の皇族もまた死因鑑定を回避するために急いで病院に運び込まれたか、あるいは既に死亡していたにもかかわらず、急いで病院に運び込まれた可能性が高いように思われます。つまり、彼ら二人が暗殺された可能性は非常に高いということです。
そもそも、二人はこれまで度々命の危険にさらされながら生きてこられました。
寛仁親王は、食道がんや舌の付け根・首のリンパ節・喉など6回のガン手術を行っており、洗顔中に転倒し顎を骨折したり、アルコール依存症により入退院を繰り返したり、はたまた咽頭ガンを発症したりしています。1991年1月にガンが発見されてから、21年の間にガンの手術や治療は計16回を数えたとまで書かれてあります。
一方の桂宮宜仁親王も、1988年5月26日、宮邸内の居室で、意識不明の状態で倒れているところを職員に発見され、病名は未公表ながら、急性硬膜下血腫などと報道されています。そして、この病気による後遺症でしょうか。右目の視力の喪失、記憶障害、右半身の麻痺といった症状を抱えつつ、車いすを使用しながら公務を行なってきたようです。
このように二人ともかなり悲惨な境遇を生きてこられたわけですが、果たしてこの度重なる災難は、本当に自然発生的なものなのでしょうか。人為的なものとは考えられないでしょうか。
さらに私が気になったのは、桂宮家の家紋です。

↑画像:桂宮家の家紋
分かりますか。「ダビデの星」に「ホルスの目」。まさに悪魔崇拝のシンボルが堂々と掲げられています。言うまでもなく、中央にあるのは「菊の御紋」ですが、「菊の御紋」とは知る人ぞ知る太陽崇拝のマークです。太陽崇拝とはつまり悪魔崇拝のことです。
○フリーメーソンのマークは1万年以上も前から存在した。「ホルスの目」に隠された悪魔の真相。
正直なところ、この家紋は見ているだけで気分が悪くなります。どうしてこんな気味の悪い家紋を作ったのかと理解に苦しみますが、桂宮家が悪魔崇拝を行っているのだとしたら、それもすぐに納得できます。
さらに私が驚いたのが、桂宮宜仁親王が亡くなられたときの葬送ルートです。

これだけではよく分からないという方がいらっしゃるかも知れません。では、下の画像を見てみてください。これで少しはお分かりいただけると思います。

逆さになった「6」が三つ描かれているのがお分かりいただけますか。少しこじつけのように思えるかも知れませんが、この葬送ルートこそ逆に不自然であり、どうしてわざわざこんなルートを通らなければならなかったのかと私は理解に苦しみます。
ちなみに、私は過去にも一度、天皇家と悪魔崇拝との関連性について調べて記事にしたことがあります。その際にも、天皇家は「黒」との結論に達するしかありませんでした。
○天皇家が悪魔崇拝に関わっているとしか思えない幾つかの理由。
このようなわけで、寛仁親王と桂宮宜仁親王が、悪魔崇拝に関わる何らかの理由で殺された可能性は否定できません。少なくとも私はそう考えます。二人の死は病死などではありません。
(3)桂宮宜仁(よしひと)親王を殺害したのは誰か?
私のブログにしばしばコメントを寄せてくれる123氏(知人なので本名を知っているのですが、ペンネームにしておきます。)は、1985年8月12日に起きた日航123便墜落事故の真相究明を命がけで実行している南朝の末裔です。
有名な「(新)日本の黒い霧」と言うブログは、彼の努力をベースにブログ管理人である日月土氏(直接話をしているので本名を知っているのですが、ペンネームにしておきます。)が綴ったものです。
http://blog.goo.ne.jp/adoi
その123氏が、拙ブログのリンク先の一つになっている「~ この世・あの世を知る ~」のコメント欄に2014.06.09 Monに次のコメントを寄せている。
★ユダヤ権力」と「客家権力」
ユダヤ石屋金貸し(日本で言えば源氏平家)と、客家金貸し(台湾客家族)が存在し、ユダヤ石屋権力、客家権力、として系統立てることができる。
ユダヤ石屋権力というのは情報公開等積極的に行う勢力で、隠蔽弾圧といった姑息な連中は台湾客家族の指揮下にある。
JAL123便ソ連自衛隊核攻撃惨事でユダヤ石屋が台湾客家に敗れたため、日本の権力が台湾客家配下となり、天皇家(源氏平家)が弾圧されている。
桂宮様が突然ぽっくり亡くなったが、新聞休刊日を加味した日程で警察に殺害されているのである。もちろん台湾客家族が暗躍している。
http://planz.blog62.fc2.com/blog-entry-369.html#cm
「357.皇室は迫害されているのか?」に掲載された123氏の主張を再度掲載する。
ソ連KGBの流れをくむ中ロ略奪警察マフィアが日本国内で天皇家に対して弾圧を行っている。日本の暴力団やアジア宗教及びマルキスト結社が、中ロの資金と官房機密費の半分で、公安のゼロ及び自衛隊114部隊の指示の下、皇室迫害を行っている。
(4)敗戦記念日は9月2日
昨日15日の記事で、8月15日=敗戦記念日 みたいな主張を書いたが、昨日15日付けの植草一秀の『知られざる真実』を拝読して、日本の敗戦記念日は9月2日とするのが正しいと考えるようになりました。
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2014/08/post-8cff.html
1945年9月2日、降伏文書が東京湾上のアメリカ戦艦ミズーリ前方甲板上において調印された出来事をもって戦闘は終結した。なぜなら、降伏文書とは、日本と連合国との間で交わされた休戦協定の名称だから。
昨夜15日のTBS<JNN>系の「ニュース23」で、8月15日の昭和天皇のラジオ放送後に、特攻機が沖縄へ飛び立っていったなんて歴史的事実を紹介しているしね。
ところで、7月27日に放送されたテレビ番組、NHKスペシャル『調査報告 STAP細胞 不正の深層』については、拙ブログでもこれまで批判してきたとことですが、昨日15日付けのビジネスジャーナルで、実に的確な批判が出た。既に拙ブログで批判として挙げた内容も出てくるかもしれないが転載しよう。
(5)NHK、STAP問題検証番組で小保方氏捏造説を“捏造”か 崩れた論拠で構成、法令違反も
http://news.livedoor.com/article/detail/9148365/
8月5日、理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター副センター長の笹井芳樹氏が自殺した。
STAP騒動で追い込まれた結果の悲劇だ。しかし、これは単なる悲劇ではない。デマと妄想で膨れ上がった“狂気のバッシング”によって“殺された”といっていい。8月12日に笹井氏の代理人が公表した遺書にも「マスコミなどからの不当なバッシング、理研やラボ(研究室)への責任から疲れ切ってしまった」と書かれていた。
筆者はいわゆるSTAP問題(本記事では科学的な検証をSTAP問題、それをめぐる一連の世間的な騒動をSTAP騒動と分けて表現する)を取材してきたが、およそ科学とは程遠いゴシップ報道とヒステリックな科学者の反応が時を追うごとに大きくなり、理研の小保方晴子ユニットリーダーと笹井氏を包囲し、追い込んでいく様子を目の当たりにしてきた。
小保方氏の代理人である三木秀夫弁護士が「集団リンチ」と形容したが、「集団リンチ」に加わったのはマスコミだけでなく、本来、科学の自律性を守るべき立場の科学者やサイエンス・ライター、一般人までがその輪に加わり、バッシングを執拗に続けた。理研も小保方氏と笹井氏を守るには十分な対応もせず、小保方氏はNHKの暴力的取材で怪我を負い、その直後に笹井氏は自殺を遂げた。
笹井氏の死後も、小保方氏に宛てた遺書に何が書かれていたか、というゴシップ報道が相変わらず続いている。警察が保管してあったはずの遺書がマスコミにリークされ、日を追ってその内容が少しずつ開示されているというこの異常な状態が、STAP騒動の狂気を物語っている。
STAP現象が完全な捏造だという確たる証拠はいまだにない。一部報道によって小保方氏による捏造と信じている人も多いが、7月27日に放送されたテレビ番組、NHKスペシャル『調査報告 STAP細胞 不正の深層』では、信じがたいミスリードが行われていた。なんと小保方氏が若山照彦山梨大学教授の研究室にあったES細胞を盗み、それを混入させた細胞を実験に使っていたかのような内容だったのだ。本番組には騒動の本質が詰まっているので、ここで番組の内容を検証してみたい。
●異様な番組内容
まず指摘したいのが、この番組の最後にあるべきクレジット(制作に関わった人物名)が一切出なかった、という点だ。NHKスペシャルでは毎回クレジットが流れるのだが、この放送回だけは流れなかった。匿名によるバッシングが公共放送で行われるという、異様さがさらに際立った結果となった。
また、番組タイトルで「不正」という文言が使用されていたが、一般社会で使用される「不正」には、自らの利益を優先した悪意ある行為、という意合いがある。しかし、サイエンスの世界での「不正」とは、作法に間違いがあった、手続きにミスがあった、という意味でも使用される。
科学論文の世界では「不正」すなわち「ミス」が見つかることは少なくなく、「不正」の指摘があれば「正し」、さらに検証を受ける、という“手続き”の連続である。それが科学における検証のあるべき姿だ。その結果、再現性がなければ消えていく。科学は、そのような仮説と検証のせめぎ合いで発展してきた。
むろん、今回のSTAP論文に画像の「不正」があったことは小保方氏も笹井氏も認めており、科学の手続きに則りネイチャーの論文も取り下げた。しかも「不正」と認定されたのは「画像の加工」であり、捏造を行ったという事実はどこにもない。現在、理研では論文を再検証するために再現実験が行われており、ルールに則ったプロセスにある。これまでも多くの学者の「不正」が指摘されているが、マスコミで大きく取り上げられることなく、ほとんど知られることもなかった。
しかし同番組では、一般的な「不正」の意味、つまり「自らの利益を優先した悪意ある行為」という意味を含めており、番組構成も科学的検証とは程遠い、事件の犯人を追うような構成となっていた。これまで質の高い科学番組を制作していたNHKスペシャルとは思えないずさんな内容であった。その結果、小保方氏の「ES細胞窃盗および捏造説」を視聴者に印象づけた事実は大きい。
番組の冒頭部分で、このような場面があった。理化学研究所の発生・再生科学総合研究センターの見取り図がCGで現れ、小保方氏が実験していた場所へと画面が展開していく。その時のナレーションを、そのまま以下に掲載する。
「2人が共同で研究を進めたのは、C棟4階にあった若山研究室。小保方氏がいつもいたのは、壁で仕切られた小部屋。奥まった場所だった。ここで、一人、作業をしていたという。どんな実験をしていたのか…」
低音で静かな女性のナレーション、建物の奥の小部屋へとCG展開される構成は、さながら事件発生現場の再現を彷彿とさせた。
心理学のテクニックには、相手に意図したイメージを想起させる方法がある。この場面では、多くの視聴者の頭に、「小保方氏は、完全に死角になる場所で、誰にも知られることのない何かをしていた」というイメージを想起させたはずだ。小保方氏の研究場所を示すことに、何の意味があるのだろうか。
この段階で同番組は、すでに科学的検証番組ではないことがおわかりだろう。なんらかの意図を持って、この番組は構成されていたとみてよい。
●法令違反の疑い
さらに次の場面で、驚くべきものが映し出される。NHKが独自に入手したという小保方氏の実験ノートのコピーである。視聴者には受けたかもしれないが、これは明らかな秘密保持に対する法令違反である。理研の職員は準公務員であり罰則規定のある法律を順守しなくてはならない。参考までに、独立行政法人理化学研究所法の第十四条、第二十三条を記載しておく。
・第十四条 研究所の役員及び職員は、職務上知ることのできた秘密を漏らし、又は盗用してはならない。その職を退いた後も、同様とする。
・第二十三条 第十四条の規定に違反して秘密を漏らし、又は盗用した者は、一年以下の懲役又は三十万円以下の罰金に処する。
さらに番組では、笹井氏と小保方氏が交わしたという私的なメールの文面まで公開され、しかも声優によるアフレコまで付けていた。笹井氏の時候の挨拶と小保方氏を励ます内容を読み上げる男性声優。小保方氏の返信メールを元気よく読み上げる女性声優。これが「検証」となんの関係があるのだろうか。
私信であるメールを、声優の演出付きで明らかにした意図はなんだったのか。この場面が流れた瞬間のインターネット上のツイートを観察したが、多くの視聴者が、笹井氏と小保方氏は“ただならぬ関係”だったと推測していたことがわかった。言うまでもないが、私信の公開は法令違反である。調査資料として秘匿すべき責務を負っている調査委員会からリークされたのは間違いない。罰則規定のある法令違反を犯しても、STAP論文の「不正」をゴシップ的に報道する理由はなんなのか?
ここで、NHKスペシャルの決定的な「誤り」を取り上げる。小保方氏による「ES細胞窃盗および捏造説」へとミスリードした内容である。
番組では、論文執筆者の一人である若山氏が登場する。論文関係者では唯一インタビューに応じていた。そして、若山氏の3カ月に及ぶSTAP細胞検証実験の様子が映し出され、タイミングの良いことに、カメラは「STAP幹細胞が若山氏の渡したマウス由来でない証拠」が見つかった瞬間を捉えていた。
さらに番組では、小保方氏の研究室の冷凍庫から容器が見つかった、と写真付きで解説し(この写真も内部からのリークである)、若山氏のもとにいた留学生の“証言”も放送された。留学生はES細胞を若山氏の研究室で作製し、若山研究室が理研から山梨大学に移った際に持っていったはずだと言い、次のように証言した。
「びっくりした。小保方氏に渡したことはない」
そして、ナレーションは次のように結んだ。
「なぜ、このES細胞が、小保方氏が使う冷凍庫から見つかったのか。私たちは小保方氏に、こうした疑問に答えてほしいと考えている」
NHKはこの質問の答えを求めて、ホテルで小保方氏をトイレまで追い詰めるという取材を行い、全治2週間の怪我を負わせた。
●論拠を失った「ES細胞混入説」に基づき番組構成
ここから同番組の決定的な「誤り」の部分だ。放送された7月27日に先立つ22日、若山教授がこれまで主張してきた「STAP幹細胞は若山研究室にないマウスに由来している」という解析結果が間違いだったと発表した(23日付朝日新聞記事『STAP細胞解析結果は誤り 若山氏、会見内容を訂正』より)
22日の時点で、解析結果が間違っており、STAP幹細胞が若山研究所のマウスに由来する可能性、つまり、小保方氏がES細胞を混入したことを“否定”する可能性を示していたのにもかかわらず、同番組は「ES細胞混入説」で押し通したのだ。ちなみに22日の時点で番組の編集が終わっていた、という理屈は通じない。なぜなら、小保方氏がNHKの執拗な取材で怪我を負ったのが23日だからだ。
NHKは、なぜ直前に論拠を失った「ES細胞混入説」に基づき、番組を構成したのか。科学的な検証を行うならば、必ず指摘しなくてはならない矛盾だったはずである。しかも、小保方氏が「あるはずのないES細胞」を冷蔵庫に保管していた、という報道まで行って視聴者を捏造説へとミスリードした責任は大きい。
最後に、笹井氏について述べておきたい。笹井氏の死後、「ネイチャー」や「TIME」など、海外の有力紙がこぞって「現代科学の偉人」の早すぎる死を悼んだ。世界中の科学者が、その死を悲しんでいる。STAP問題も、本来なら科学の通常のルール通り「不正」を正して、改めて「検証」を淡々と進めればよかったことなのに、メディアや世間からのバッシングにより人格さえ否定され、自殺に追い込まれていったのだ。
笹井氏は「不正」発覚後の4月の会見でも、STAP細胞の存在を信じていた。STAP細胞から生まれたキメラマウスにおいて、STAP細胞が胎盤にまで分化していたことは、ES細胞でも実現できないことだと当初から発言していた。笹井氏は再三「STAP現象を前提にしないと容易に説明できないデータがある」と語っていたのだ。
ノーベル賞を獲ってもおかしくない世界トップの科学者が述べていることに重みがあると考えるのが当然だと思うが、笹井氏は「嘘をついている」という前提が、いつの間にか出来上がっていた。
そしてそのバッシングの矛先が今、小保方氏一人に向いている。私たちは冷静な目でSTAP問題の検証を見守ることが大事なのではないだろうか。欲望や嫉妬、個人的感情により正気を忘れた狂乱騒動で真実を見る目が曇れば、日本における「科学」は崩壊し、科学者も育たなくなるだろう。
(文=大宅健一郎/ジャーナリスト)
※小保方氏の研究仲間が立ち上げたサイト「STAP問題を考える」は一連の流れをまとめてあり、参照していただきたい。
↓動画:SKE48 松井玲奈

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