16.芸能人の画像を無断でブログに載せるのは違法行為なのか?

(1)お陰様で、上位100位以内に入りました!

2012/01/13 07:05 現在、FC2ブログの「謎」部門のCHARTで、7844人中65位 (前日:209位)になりました。「謎」部門の中の「その他」部門CHARTでは、1824人中15位 (昨日:65位)となりました。

ですが、次の日のランキングでは、たぶん、ランクDOWNでしょう。と思っていたら、案の定、その通りでした。

(2)2012/01/13(金) 19:31の貴重なコメント

記事14番の3番目のコメントを下さった方、貴重なご意見を下さりありがとうございました。
 
 コメントの内容は、「オリコン週間チャートが公開される前に、憶測で1位を断定すべきではない。」と「法律もわかっていないくせに、生意気にも社会批判はすべきではない。(ちょっと、解釈が違うかな? もしかしたら、常識の範囲の法律もわかっていないおろかなブロガーが、社会批判をしているので、インターネット用語の所謂<荒らし>が起きたらかわいそうだから、その前に親切にアドバイスしてやろうということかな?)」の二つに要約されるかと思います。

(3)オリコン週間チャート

オリコン週間チャートは、毎週月曜日付けで発表になります。ですが、その日付けの日に発表されるわけではありません。

その日付の前週に既に速報で発表されます。問題の1月16日付オリコン週間シングルランキングは、速報で01月10日に発表されています。

12/01/16付 オリコン週間シングルランキング結果速報

つまり、問題の記事が投稿された時間に、1月16日付オリコン週間シングルランキングは、もう判っていたと言うことになります。

したがいまして、前半のご批判は正しくないことになります。

(4)芸能人の画像を無断でブログに載せるのは違法行為ではない

2012/01/13(金) 19:31の貴重なコメントをお寄せになった方も、「無断で」と言う表現を2回使ってらっしゃいます。つまり、許可を得れば良いと言うことになります。

で、私はと言えば、現在は許可を得ていません。今後、余裕があったら努力したいと思います。少なくとも、ジャニーズ事務所から許可を得られることはないと思います。
 
そもそも、ネット上には、たくさんの許可を得ていないと思われる芸能人の写真がたくさん氾濫しています。私のブログに掲載した芸能人の写真は、ネット上に氾濫している数多くの写真からの所謂「拾い物」です。所謂「拾い物」として扱われている画像のほとんどは、無断転載されたものです。

では、芸能人の画像を無断でブログに載せるのは違法行為なのでしょうか。違法行為ではありません。

と書くと、「肖像権の侵害」だろうと言われそうですね。ですが、日本に肖像権を規定してる法律はありません。

ですから、そういう意味では、芸能人の画像を無断でブログに載せるのは、それを取り締まる法律が無い以上、違法行為ではないとも言えます。

(5)肖像権

 一般的に、肖像権は、当人の承諾なしに容貌・姿態をみだりに撮影されない権利や、当人の承諾なしに顔写真や肖像画を公開されない権利のことだと考えられています。

前述のように、肖像権の明文規定がありませんので、現行法にその根拠を求めることになります。

(6)日本国憲法は法律の親分

法律の親分は憲法です。これを「憲法の最高法規性」(日本国憲法第98条)と言います。憲法は法律の上位法、国の法体系の最高峰に君臨しています。国内法体系では、まず憲法が最上位に位置し、その下に一般の法律があります。

 一般の法律は、憲法の規定を具体化するという考えに立っています。ですから、やくざの世界で言えば、一般の法律は、親分である憲法に対して子分と言うことになります。

やくざの世界では、親分は子分に逆らえないはずなのですが、日本の法律においては、親分である憲法に逆らっているのではないかとも考えられる法律が、日本国憲法制定後、続々と誕生しているとも言われています。

一応、日本国憲法第81条に、「違憲立法審査権」が記載されていて、親分の憲法に逆らってはいけないとはなっているのですが。

(7)肖像権の法的根拠

まあ、それはさておき、肖像権の法的根拠の話に戻りましょう。

 法律の親分である日本国憲法の第14条に、「すべて国民は、個人として尊重される。自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。」とあります。

一般的に、肖像権の法的根拠はここにあるとされています。

(8)有名人以外の一般の人々の肖像権

芸能人・スポーツ選手などの有名人以外の一般の人々の肖像権は、プライバシーを守るための権利(プライバシー権)でもあります。

 プライバシー権というのは、『私生活や私的行動へ干渉されない権利・私生活や私事をみだりに公開されない権利』で、日本国憲法の個人の尊厳を法的根拠として、多くの判例でプライバシー侵害に対する損害賠償が認められています。

 しかし、プライバシー権は、日本国憲法が認めている表現の自由や言論の自由と衝突する為、ジャーナリズム(事件報道)や学術研究、犯罪捜査など正当な理由がある場合には、私生活をみだりに公開されないとするプライバシー権が守られないことがあります。

民法第709条では次のような条文があります。「故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。」
 民法第709条は不法行為による損害賠償についての定めです。

一般の人々の肖像権に対する侵害は、不法行為の一種とも考えられます。その考えに立つと、一般の人々の肖像を許可無くブログにUPすることは、違法と言うことになります。

 ですが、犯罪として処罰されるということはありません。著作権を侵害することは犯罪として刑事罰の対象となっていますが、肖像権の侵害について直接に刑事責任を問う法律が存在しないからです。(ただし盗撮などは処罰規定があります)

(9)おニャン子クラブ事件判決文より

東京高判平成3年9月26日(判時1400号3頁、判タ772号246頁)

「被控訴人らはいわゆる芸能人であり、その芸能人としての評価は、自己の出演、所属プロダクションやマスメディアを通じての宣伝活動等により、広く全国にその氏名・肖像が知られ、大衆の人気を博することによって高められるのであり、被控訴人らも、このように自己の氏名・肖像が知られることにより評価が高められることを望んでいるものと推認して差支えない。そして、かように氏名・肖像を利用して自己の存在を広く大衆に訴えることを望むいわゆる芸能人にとって、私事性を中核とする人格的利益の享受の面においては、一般私人とは異なる制約を受けざるを得ない。すなわち、これを芸能人の氏名・肖像の使用行為についてみると、当該芸能人の社会的評価の低下をもたらすような使用行為はともかくとして、社会的に許容される方法、態様等による使用行為については、当該芸能人の周知性を高めるものではあっても、その人格的利益を毀損するものとは解し難いところである。」

(10)有名人の肖像権

おニャン子クラブ事件判決文から次のことがわかる。

有名人の肖像利用は、芸能人など公人の知名度を高める使用方法なら社会的許容範囲、反面、公人の知名度や肖像の集客性を利用してお金儲けをしたら違法でなく侵害行為となる。

 したがって、拙ブログの場合、金儲けをしているわけではないし、公人の知名度を高める使用方法に該当するので、社会的許容範囲に入り問題は無い。

実際、多くのブログにおける有名人の写真の利用実態は、これに該当している。そして、ほとんどが無許可で写真を掲載している。それがかなりの例にのぼる。一例一例、写真の公開の差止めや、損害賠償請求をすることは不可能に近い。

 芸能人などは、肖像権を人格的権利のとしてではなく、財産権の一つ(パブリシティ権)として考えているようです。芸能人等にとって自分の顔は商売道具で勝手に第三者に使われるのは財産権の侵害に当たる、という考え方です。

有名人の肖像権とは、「知名度による経済効果」であって、その知名度で不当利益を得る行為は、肖像パブリシティ権の侵害と考えられています。

つまり、拙ブログで私が有名人の肖像を利用したことにより不当利益を得たら、それは問題だと言うことになります。

 ただ、肖像権と同様に、パブリシティ権も、法律上の明文規定が現存していません。

 ジャニーズ事務所は、肖像権問題で、フライディ、BUBUKA、週刊女性、女性セブンなどと裁判をやった事がありましたが、すべて敗訴です。

 2006年、広末涼子、伊東美咲、押尾学、安倍麻美など芸能人が、パブリシティ権侵害で「BUBKA」を訴えたが、実質上の敗訴となった。

 写真週刊誌の「表現の自由」が認められた判決だった。

(11)著作権法違反は親告罪

肖像権と同様に、著作権も著作権を保有している個人や団体から親告(権利を侵害されたものが訴え出る)されなければ、当該の写真や記事をネット上から削除はできないし、訴訟もない。

 本人が親告する場合は、名誉毀損、誹謗中傷、侮蔑、プライバシーの侵害等の本人が不利益を受けた理由で訴えることになります。

 裁判所が、非商用目的での有名人の写真のブログ等での利用を差し止めた例はありません。

(12)著作権法第32条

『公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。』

確かに、著作権法第32条で引用であれば著作権者の承諾無く著作物を利用できると定められている。しかし、引用であるためには、以下の2つの条件を満たすことが必要だと言われている。

・公正な慣行に合致すること
・引用の目的上正統な範囲内であること

 具体的には、引用する文章の長さは2~3行程度とし、引用元をしっかり明記することが「慣行」として求められていると言われている。

 引用元の文章の内容について意見を述べる、批評する、そこからさらに議論を発展させるなどの行為を伴って初めて引用となるのであり、よく見られるネット配信された新聞記事をそのままメモのように貼り付けたブログは、明らかに著作権法違反と言うことになる。その他、雑誌や他人のブログなどを全文掲載することも、当然著作権法違反となると言われている。

つまり、2012/01/13(金) 19:31の貴重なコメントの最後の方は、私のブログの現状からすれば、正鵠を得ている。

ただ、勝手な解釈だと一笑に付されてしまうでしょうけど、私が他人のブログを全文掲載している場合は、世間の多くの人々がそのことを知らないが故に、より情報の拡散が望まれる例がほとんどである。しかも、その文章を書いている方自身が、それを望んでいる場合が少なくない。

そうした内容のブログは、良かれと思い、勝手に拡散している人も多い。情報の発信源のブログ管理人は、勝手に拡散している人をネット上で発見した場合、より多くの人々に知ってほしいという強い思いから記事を書いているので、喜ぶことはあっても怒ることはまずないと推測される。ましてや、勝手に拡散した人を著作権法違反容疑で訴えるなどあり得ないだろう。

このブログでも紹介した「(新)日本の黒い霧」と言うブログは、特定の記事がいくつかのブログに転載され、情報が拡散している。

(13)最後に

前述の通り、多くのブログで、他のブログの記事の転載が横行している。「飄(つむじ風)」と言うブログは、毎日更新されているが、他のブログの記事の転載が多い。許可を得ているのかもしれないが。

 著作権を几帳面に守れば、語るべき情報を発進できるブロガーは極めて少数になると思われる。

 著作権は守られるべきだと思うが、主体的な情報を発信できる人間がそう多くはないのも事実と思われる。

ブロガーが極めて少数になると、FC2ブログ、アメーバ、YAHOO、ライブドアなどのプロバイダは困るだろう。

いずれにしても、2012/01/13(金) 19:31の貴重なコメントを寄せて下さった方に、重ねて御礼申し上げます。

どうか、暖かく見守って下さい。

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Comment

りんご #-

no subject

すごく分かりやすかったです。質問してもよろしいでしょうか?雑誌に写ってる芸能人の画像をブログにアップした場合は違法になるのですか?出版社やカメラマンの著作権を侵害したことになるんですか?

2013/08/29 (Thu) 20:55 | URL | 編集 | 返信
福田元昭 #-

Re: no subject

 りんご様、拙ブログにお立ち寄り頂きコメントを投稿して下さりありがとうございます。

 雑誌に写ってる芸能人の画像を無許可でブログにアップした場合は違法になります。出版社やカメラマンの著作権を侵害したことになります。

 著作権侵害は、著作権法119条により、10年以下の懲役又は1000万円以下の罰金となります。ネット上にはこれより低い数字がまだ残っていますが、正しくありません。

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/bunka/gijiroku/012/021101b.htm#top

 著作権の侵害が多い時代となり、数度の法改正を経て、上記の罰則・刑罰となりました。

ですから、商業目的(金儲け)の画像利用でなければ、出版社やカメラマンがOKを出す可能性もあるので、許可を得て画像をUPするのがBESTでしょう。

ですが、現実はOKを得ずにUPしている例が極めてたくさんあります。

なお、著作権侵害は、著作権法123条1項により、親告罪とされています。つまり、著作権者からの訴えがないと、検察官<法律に違反したと思われる人を取り調べ、罪になると判断したら、裁判所に訴えを起こすことができる人>は著作権を侵害したのではないかと思える人を裁判所に訴える事ができません。

 現在、著作権侵害を「非・親告罪化」しようとする動きがあります。これが現実化すると、著作権を侵害したのではないかと思える人を、著作権者からの訴えが無くても、検察官の独自判断で起訴できちゃうと言う事です。

そうなると、権力にとって都合の悪い記事、権力者が多くの人々に知られたくない情報を流しているようなブロガーを、権力側が検察官を使って裁判に訴える事が出てくるかもしれない。

 写真や動画を挿入していないブログでも、文章の中のどこかを悪用して、権力者にとって都合の悪い人物を著作権法違反によって極悪非道な犯罪者に仕立て上げるといった事が起きてくるかもしれない。

 つまり、ちょっと思ったことをブログに書いただけで、誰かの書いたどこかの文章と似てると言われ、ある日突然逮捕される可能性があると言う事です。

2013年9月7日付けのアメリカのBillboard Hot 100のNO1は、Robin Thicke featuring T.I & Pharrellの「BLURRED LINES」と言う曲です。これで12週連続全米NO1です! 最近、ある筋からこの曲が盗作だと訴えられました。本人達は身に覚えがないので否定しました。このように、本人はまったくそのつもりがないのに、著作権違反のレッテルを貼られる可能性があるのです。

長くなりました。りんご様、お解り頂けましたか?

2013/08/30 (Fri) 02:13 | URL | 編集 | 返信
りんご #-

no subject

そうなんですね。
頭の悪い私にも分かりやすく説明してくださいましてありがとうございます。しかもこんなに長い文章で・・・・・・・感謝です(TдT)
私自身が気をつけることはもちろん、私の周りの人にも教えてあげたいと思います。

2013/08/30 (Fri) 19:27 | URL | 編集 | 返信

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