149.山本美香を殺害したのは誰だ?

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↑逝去された山本美香さん ご冥福をお祈りいたします

(1)ご無沙汰しています

 余りに多忙で、一月以上更新がSTOPしました。申し訳ありません。また、この間、コメントを下さった皆様(拙ブログの画面上では、7月26日付けのお一人だけですが、もうお一人いらっしゃいます。)、ありがとうございます。返事は近日中に書かせて頂きます。

(2)戦地報道に奔走=イラクでは隣室に砲弾-取材現場の葛藤も・山本さん

山本美香さん(45歳)は、戦乱のシリア国内でも特に激しい戦闘が続くアレッポで取材中に、非業の死を遂げた。小型ビデオカメラを片手に世界中の戦地を飛び回り、タリバン支配下のアフガニスタンやイラク戦争などの実情を伝え続けた気鋭のジャーナリストだった。

 所属する通信社「ジャパンプレス」のウェブサイトによると、山本さんは山梨県出身。CS放送局の記者を経てジャパンプレスに移り、イラクやアフガンのほか、コソボやボスニアなど紛争のさなかにある地域を数多く取材した。ドキュメンタリー番組などの制作を手掛け、ニュース番組のキャスターを務めたこともある。

 2003年4月、イラク戦争で各国のジャーナリストが滞在したバグダッドのホテルが米軍戦車の砲撃を受けた際、直撃した部屋の隣室にいた山本さん。直後に時事通信の電話取材を受け、何人ものカメラマンやスタッフが死傷した室内の悲惨な状況と自ら率先して救助に当たった様子を語った。

 「ジャーナリストとしては、片手でカメラを撮影しながら、もう一方の手で助けたい。しかし、それはなかなか難しい行為だと改めて知った」と葛藤する思いを吐露。ホテルを砲撃した米軍には「決して許されることではない」と話していた。

 03年度には、優れた報道で国際理解に貢献したジャーナリストに贈られる「ボーン・上田記念国際記者賞」特別賞に選ばれた。(2012/08/21-11:22)

(3)変質した朝日ニュースター

 (2)で記載されているCS放送局とは、朝日ニュースターである。今年<2012年>3月末迄は、骨のある数多くの番組を放送していた。

 一時は、「朝日ニュースター」そのものが無くなるとも言われていました。藤波心も2011年11月02日、それを嘆いていました。

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↑藤波心

「週刊現代」(2011年12月10日号)に、「朝日ニュースターが消滅」というニュースが掲載されました。

2012年3月末まで、「朝日ニュースター」は、人気番組の「愛川欽也 パックインジャーナル」や「ニュースの深層」などで、2012年3月11日に新メディアを立ち上げた上杉隆らが、「脱原発」や「反TPP」を強く打ち出していました。

ですから、支配層にとっては、潰したい放送局だったと推測されます。

結局、「朝日ニュースター」は残りました。ですが、放送されるコンテンツは大幅に変わりました。「ジャーナリズムTV」から「スポーツ、娯楽TV」に変質したのです。

(4)都留文科大学

さて、新メディアを立ち上げた上杉隆は、山梨県都留市にある都留文科大学を卒業した。山本美香も都留文科大学を卒業した。

上杉隆は、1968年生まれである。一方、山本美香は、1967年生まれである。したがって、二人は同じ時期に、都留文科大学でキャンパスLIFEを送っていたことになる。在学中に交流があったのかどうかは判らない。

その後、お互いに有名人になってからは交流があった。二人とも正義感溢れるジャーナリストである。しかも同窓生。話は弾んだものと推察される。上杉隆は、山本美香に対する悲しみのツイートをWEB上で披露した。

山梨県都留市出身の山本美香は、1990年、都留文科大学文学部英文学科卒業後、朝日ニュースターに入社し、記者、ディレクター、ビデオジャーナリストとして活躍した。

 1995年、朝日ニュースター退社後、アジアプレス・インターナショナルに所属。1996年からはジャパンプレス記者。タリバン支配下のアフガニスタン取材など、新聞、テレビ、雑誌で発表。2003年、ジャパンプレスの上司である佐藤和孝と共にイラク戦争の際のバグダードからレポートを送り続け、その名が知られるようになった。

 イラク戦争の際に取材契約を結んでいた日本テレビ放送網からの依頼を受けて、2003年10月より「NNNきょうの出来事」キャスターを務めたが、番組内での位置づけが明確にならないまま2004年3月に降板。以降も紛争地からテレビリポートを続けていた。

(5)山本美香さんの知人ら「取材姿勢は慎重だった」 突然の悲報に言葉失う

シリア北部アレッポで取材中に死亡したフリージャーナリストの山本美香さん(45歳)。「こんなことになるなんて…」。紛争地での取材経験が長いベテランの突然の悲報に、山本さんを知る人たちは言葉を失った。

 フリージャーナリスト、綿井健陽さん(41歳)は「彼女は1990年代半ばから、パートナーの佐藤和孝さんと一緒に中東だけでなく、旧ユーゴスラビアなどを渡り歩いた。何でもこなせる記者だった」と振り返り、「取材姿勢は慎重だった。信じられない」とショックを受けた様子。

 ジャーナリスト集団「アジアプレス」の石丸次郎さん(50歳)は「最近では、山本さんと佐藤さんのコンビが紛争地帯の場数を一番踏んでいる日本人ジャーナリストだったのではないか」と話し、「むちゃするタイプではない。彼女ですら防げなかったぐらい、シリアの戦闘が激しかったということか」と話した。

(6)誰が彼女を殺したのか?

米国が資金援助するアラビア語放送アルフーラ(Al Hurra)は、ジャーナリスト4人を乗せた車両の運転手の話として、攻撃してきたのは服装から見て反体制派の自由シリア軍(Free Syrian Army、FSA)のようだったと伝えた。だが、FSAはこれを否定し、攻撃は政府軍によるものだと主張しているという。

 また、シリア国内で活動するNGOによると、同じ攻撃でレバノン人女性1人を含むアラブ人2人とトルコ人のジャーナリストが行方不明となっている。

シリアが内戦状態に陥ったのは、東日本大震災があった2011年3月のことでした。それ以来、戦闘などに巻き込まれて死亡した外国人ジャーナリストは山本さんで4人目となった。

欧米+スンニ派中東諸国VSイラン+ロシアの代理戦争とも言われるこの内戦より、多くのこの国の人々は、領土問題やオリンピック選手の銀座凱旋パレードなどを利用した2020年の東京オリンピック構想に関心を持ってしまうのでしょうか。

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↑ロンドン五輪の銀座凱旋パレードのパレードで手を振る卓球女子の福原愛選手=8月20日午前、東京・銀座(代表撮影)

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内村航平 大量のうちわに感動「ほんのちょっとアイドル気分を味わえた」

多少、関心を持っている方でも、「シリアのアサド政権がひどいことをしているから、自由シリア軍が立ち上がったのだ。故に、自由シリア軍は正義だ。」と言った視点に立っている方が多いのでしょう。欧米+スンニ派中東諸国VSイラン+ロシアの代理戦争と言う視点に立っている方は少数派なのではないでしょうか。

日本国内でも、欧米派とロシア・中国派が存在していると言う視点があります。日本の現代史を、単純に「対米従属の歴史」と見る視点は、視野が狭いと言う意見があります。

話を戻しましょう。彼女を殺したのは、自由シリア軍なのでしょうか、それとも、政府軍なのでしょうか。

欧米の支配層とそれと繋がる日本国内の欧米派は、政府軍の仕業と言う説にもっていきたいのかもしれない。

所謂「西側メディア」だけで情報を得ている皆様が正義だと考えている反体制派が、実は正義ではなくて市民を虐殺しまくっていると、Benjamin Fulfordは証言している。

だとすれば、News U.S.が主張するように、今回の不幸な出来事が「反体制派による自作自演」なのかもしれない。

昨日<2012年8月20日>の銀座の50万人と言われる人々の熱狂から推測するに、現在の日本はナショナリストが増えているのかもしれない。その日本において、「日本人がアサド政権軍に殺された」と報道されれば、「アサド政権を潰せ」と言う日本の世論も高まるかもしれない。そうした世論が高まれば、欧米の支配層とそれと繋がる日本国内の欧米派にとっては好都合ですね。

 読者の皆様、(5)の記事のタイトルをもう1度お読み下さい。彼女の取材姿勢は慎重だったのです。だから、今まで死なずに戦場取材ができたのです。そのような彼女がなぜ死に至ったのでしょうか?

 彼女を含めたジャーナリストの多くは、自由シリア軍などの手引きでシリア北部に潜入して取材活動を行っているのです。つまり、ジャーナリストの多くが、自由シリア軍などの反体制派を、自分たちの味方だと考えていると言うことになります。だとすれば、慎重な取材姿勢の彼女も、反体制派に対しては油断すると言うことになるのではないでしょうか。

戦場に潜入した経緯がそうであるならば、ジャーナリストの使命は、「アサド政権軍は、こんなひどいことをしている。」と報道することになるのではないでしょうか。

本日<2012年8月21日>19:00からのNHKニュースは、山本さんを殺害したのは政府軍だと言う立場に立っていた。

 本日<2012年8月21日>の報道ステーションによれば、山本さんと一緒にいたジャパンプレスの佐藤和孝さんは、「政府軍の攻撃」と話した。

また、その報道ステーションで、インデペンデント・プレスの後藤健二さんは、「アレッポは、政府軍と反政府軍が混在化している。」と語った。

本日<2012年8月21日>23:30からのフジTV系のニュースでは、トルコからのLIVE放送で、佐藤和孝さんが語った。山本さんは、佐藤和孝さんとアレッポの内戦を取材している最中に、20~30メートルの距離から路上で政府軍によって銃撃を受けたという。

また、この番組では、(5)で記載した綿井健陽さんも語った。

 JNN系の2012年8月21日のニュースで、佐藤和孝さんはこう語った。

「見た瞬間彼らは一斉に、一斉射撃を始めました」

「(前方にいる兵士を)見た瞬間、彼ら(政府軍)は一斉に射撃を始めた。乱射されたとき山本がどういうアクションをしたのか、どうだったのか僕の目には一切入らなかった。残念ながら」

 逃げる際、佐藤さんは山本さんの姿を見失いました。銃撃の音は、一時間ほど続いていたといいます。
 
「まさか前方から政府軍が来るという想像はしていなかった。僕は彼女を守ることができませんでした」

 その後、佐藤さんは病院で山本さんの遺体を確認。銃弾は首を貫通していたといいます。

シリアでは、戦争や西側マスコミの言う弾圧で、23000人以上の方々が亡くなったと言う。

山本さんの遺体は、自由シリア軍によってトルコ南部キリスに搬送され、トルコ当局に引き渡されたという。

ところで、景気減速がささやかれている中国や今日<2012年8月21日>スマホ加入者が3000万人を突破し、国民の6割がスマホを使用する有様となった韓国との領土問題を再燃させ、東アジア不安定化を図っているのは、どこの勢力なのでしょうか?

(7)シリア反体制派が公開した映像

シリア北部の激戦地アレッポで日本人女性記者が死亡したとの情報について、シリア反体制派は20日、インターネット上で「日本人女性記者、ミカ・ヤマモトがアレッポで死亡した」と発表し、女性の遺体の映像を公開した。


↑シリア反体制派が公開した山本美香さんかもしれない遺体が映る動画

 映像では、武装反体制派、自由シリア軍の兵士らが山本さんとみられる遺体を乗せた車の横に立ち、「本日(20日)、アサド政権側の攻撃で、アレッポで取材していた日本人が殺害された。我々は外国人記者の来訪を歓迎するが、安全は保障できない」などと述べている。

 このほか、医療施設内で横たわる女性の遺体の脇で、ジャパンプレスを主宰する佐藤和孝さんとみられる男性が立っている別の映像もネット上で流れている。ジャパンプレスのホームページによると、山本さんらは、日本テレビとの契約で内戦下のシリアを取材中だった。

(8)山本美香 著 『ぼくの村は戦場だった。』終章より

「政治家の汚職、天然資源を巡る利権、麻薬、武器の密輸・・・。世界中に溢れるタブーの地雷。その地雷に触れたとき、ジャーナリストであっても命の保証はない。これは報道人としての職業上のリスクと言える。しかし、泣き寝入りはできない。後に残された者たちが追求と告発の手を緩めずに立ち向かっていくのだ」

(9)弱者の立場

この悲劇を1番早く伝えたのは、ユーチューブであった。政府発表より早く、ネット上で悲しみが広がった。

さて、いろいろな角度から今回の悲劇を論じてきた。どうやら、日本のマスコミ、延いては、西側マスコミ全体の今回の悲劇の見解は、佐藤和孝が語った通り、「アサド政府軍が、山本美香を殺害した。」と言うことに落ち着いたようだ。

 山本美香は、弱者の立場に立った報道姿勢を続けてきた。佐藤和孝や山本美香の取材内容をよく報道していた日本テレビの2012年8月21日の夕方のニュースで局の解説者もそのように語っていた。彼女の意思を受け継ぎたいと語ったような気がするが、記憶は不確かである。もし、その記憶が確かなら、消費税増税にもっと異議を唱えてほしかった

佐藤和孝や山本美香や綿井健陽は、西側マスコミの中で生きていく以上、一定の限界はあるにしても、基本的には正義感溢れるジャーナリストだと思う。

正義感溢れるジャーナリストって、神々しさを感じます。思えば、私、福田、高校の通知票の所見欄に、担任のT先生から、「正義感が強い」と書かれたことを、今でも鮮明に覚えています。ささやかな私の誇りです。とは言え、神々しさを感じるレベルには達していないでしょう。

山本美香の父親は新聞記者でした。彼女は、父親の背中を見ながら育ち、立派なジャーナリストになりました。TVから流れる父親の言葉が涙を誘いました。

真に弱者の立場が立つ人が多数派になるよう努力していきたい!


↑動画:山本美香のイラク・アフガニスタン現地報告 投稿日:2011年1月24日

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上の動画は、℃-uteのリーダー・矢島舞美と℃-uteの鈴木愛理
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Comment

俊樹 #-

ジャーナリストを標的にした政府軍の狙い撃ちだったようですね。
シリア情勢を国外に知られたくなかったのでしょう。
これは明らかに犯罪なので、日本政府は毅然とした対応をするべきです。

2012/08/25 (Sat) 14:47 | URL | 編集 | 返信
福田元昭 #-

ビーチサイドの人魚姫、拝見致しました。

俊樹様、コメントを頂きありがとうございます。
ビーチサイドの人魚姫、拝見致しました。
http://kanbe0107.blog.fc2.com/
拙ブログなど足下にも及ばない拍手数とアクセス数の多さ、
最新記事以外も、折を見て拝見し、勉強させて頂こうと思っています。
拙ブログにも、また、お立ち寄り下さい。

2012/08/26 (Sun) 00:16 | URL | 編集 | 返信
俊樹 #-

ありがとうございます。
コメントを残すのに随分苦労されたようですね。
何故でしょうね?承認制にしている訳でもないのに。多分サーバーのエラーだったのではないでしょうか。タイミングが悪かったのでしょう。
御ブログについて意見をと言われても、当方それ程の才を持ち合わせておりません。
一つ言える事は、誰が読んでも理解し易いように記事を書くことに専念しております。

2012/08/26 (Sun) 16:11 | URL | 編集 | 返信
福田元昭 #-

 貴ブログへのコメント、なかなかできなかった理由は、拙ブログのURLを入れた故、所謂「スパム」と判断されたのかなと思っていました。
まあ、真相はともあれ、「誰が読んでも理解し易いように記事を書く」って、大切なことですよね。
ただ、アクセスして下さる方の年齢や知識量などによって、そのように書いたつもりでも、実は理解して頂けない場合もあるでしょうね。
 また、お立ち寄り下さい。

2012/08/27 (Mon) 13:20 | URL | 編集 | 返信

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